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なつ
ソーシャルワーカー研究員
ソーシャルワーカーとして12年目のなつです!
仕事をし始めた時に「こんなことで悩んでたなぁ」「これ先に知ってればもっと楽だったのに」なことや、仕事を通して学んだことを書いています。

ソーシャルワーカーとして大切な3つのこと

ソーシャルワーカー
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目次

ソーシャルワーカーの仕事って?

なつ

ソーシャルワーカーって、どうやって仕事するんだろう??


こう思うことありませんか?

わたしはソーシャルワークの勉強をしていたので、ソーシャルワークをする上で大切なことは一通り頭に入っていました。

でも・・・

なつ

結局どうやって支援したらいいの?
何をポイントにソーシャルワークしたらいいの!?

という思いがずっとありました。

ソーシャルワークをする中でたくさん大切なことはありますが、その中でも特に大切と思うことを3つお伝えします!

3つのポイント

ソーシャルワーカーは色んな方の色んな支援をします。まさに十人十色です。いやそれ以上。
働き始めて間もないわたしは仕事の流れをイメージできませんでした。その理由は

  • ソーシャルワークの仕事はゴールが決めにくいから
  • 目に見える成果を出すことが難しいから(数値で評価することが難しい)

さらに難しいのは、誰一人同じ悩みを持っている人はいないということです。

  • 金銭的に困っている
  • 身寄りがない
  • 障がいがあるけどどうやって生活していけばいいの
  • 子どもが引きこもっていてどうしたらいいかわからない
  • 働きたいけど何からしていいかわからない などなどなど

本当に色々。
新人のわたしは当然仕事がうまく進むはずはなく。。

その結果…

  • 相談内容を聞いてもなんと返事していいかわからない
  • 話を聞いても何をしたらいいかわからない
  • 支援プランを考えてもその通りに進まない
  • 支援が進められても上司からダメ出し
    「それって本当に必要な支援なの?」「本当のニーズは?」
  • 支援計画の目標が立てられなくて残業続き。なんとか書いても上司の了解が全く得られない・・・
なつ

どうしたらいいの~~~(@_@;)⁉⁉

毎日パニックでした。

そんな当時の自分に、そして働き始めてまもないソーシャルワーカーの皆さんに、
ソーシャルワークをする上で3つのポイントをお伝えします!

ポイント①何があっても個別性が大切

ポイント②それぞれの得意なこと、強みを見つける

ポイント③支援者も積極的に休む

何があっても個別性が大切

ひとつめのポイントは、「何があっても個別性が大切」です。
「個別性=ひとりひとり事情が違う」ということを頭において支援を考えていくことが大切です。

なぜなら・・・

  • したいこと、悩みはそれぞれ違う
  • 同じ悩みをもっていたとしても背景が違う
  • 背景が違うと支援の方法が違う

イメージしやすいように、ダイエットの例で考えてみます。

「5キロ痩せたい!」

同じ目標のAさんBさん。
そのAさんBさん同じように

なつ

「週3日2時間運動しましょう!」

とアドバイス。Aさんはできましたが、Bさんはできませんでした。

それはなぜか・・・?背景を見ると・・・

Aさん
・30代男性。一人暮らし。
・18時には仕事が終わる。
・週1回ジムに行き、時間もお金も余裕がある。

Bさん
・60代女性。母親、旦那さんと三人暮らし。
・持病があるので激しい運動はできない。
・親の介護や家事に時間をとられている。

Aさんは時間もお金も余裕があってできますが、
Bさんは健康面に不安がありますし、時間の余裕もありません。

背景を知ると、ダイエット方法が違ってくることは想像できます。

これを実際の支援で置き換えると、少しイメージしやすくないですか?

背景=それぞれの事情=個別性とも言えます。

また、この背景を見逃すとトラブルや事故が起きかねません

パワーはいりますが、いつも個別に新しい支援を考える気持ちで、ソーシャルワークすることが大切です。

ではその個別性を知るためにどこを見るといいのか?
長くなってしまうので、それはまた別の機会に!

得意なこと、強みをみつける

ふたつめのポイントは「得意なこと、強みをみつける」です。

相談者はどんなタイミングで来られるでしょうか?
また、どんな時に支援を必要とされるでしょうか?

ほとんどの場合、「希望」と「現実」とのギャップがある時です。

「〇〇したいのに、〇〇できない」という状況の時に、そのギャップを埋めるために支援をしていきます。
でも、相談者の思いや悩み、その時の状況だけを見ていると「できないこと」や「課題」が山積みではないでしょうか。

それをひとつずつひも解いて、ソーシャルワーカーとして支援を進めていくために大切なことが
得意なこと、強みをみつける」です。

それがソーシャルワークを進めていく鍵になります!

先ほどのAさん、Bさんで考えてみます。

Aさんの強みは・・・
・年齢が30代で若い
・ジムに行っている
・金銭的にも時間にも余裕がある

目標達成方法

  • ジムに行く回数を増やす
  • 専属のトレーナーさんについてもらって自分だけのダイエットメニューを作ってもらう

Bさんの強みは・・・
・激しい運動はできないが、家事ができるくらいの体力がある
・旦那さんがいる

目標達成方法

  • 家事をしながらできるダイエットを試してみる
  • 旦那さんと散歩に行く

今の状況での強み、得意なことを見てみると、それぞれに合った支援の方法が見えてきます

自分の立場で考えても、状況を聞いた上でアドバイスしてもらえた方が取り入れやすいですよね。

課題が山積みで、できないことに目が向いてしまいがちですが、
ぜひ「得意なこと」「強み」に着目してみてください。

支援の幅がぐんと広がってきます!

支援者も積極的に休む

3つめは「支援者も積極的に休む」
支援とは離れますが、とても大切なことです。

ソーシャルワーカーの仕事はほんとに大変です。

ご本人さん、ご家族、支援機関、同じ職場のスタッフなどいろんな人の話を聞いて、
それぞれ内容も思いも方向性も違っていたり、
思わぬトラブルがあったり、クレームがきたり、天災や人災があったり…

そういう状況の中でソーシャルワークを進めるには、
自分で自分のことをコントロールできるようになっておく必要があります。

毎日いろんなことが起こる分、目の前のことに集中しすぎて自分のことを後回しにしてしまいがちです。
そして、自分でも気がつかないうちに無理がきていることはよくあります。

難しい部分はあると思うのですが、積極的に休みをとってください

  • 定時で帰る
  • 決まった時間通り休憩をとる
  • 有給消化する

これができたらいいのですが、
こういったことができないのがソーシャルワーク(福祉)の現場だったりします。

でも、できることが少しはあるはずです。

例えば…

・あらかじめ休憩時間を考えてスケジュールを立てる
・こっそりトイレで休憩する
・短い休憩時間でもリラックスできる方法を見つける(私の場合はアルフォートを食べる、スマホをみる)
・どんなに忙しくてもごはんはきっちり食べる
・どこまでの仕事であれば定時に終われるか自分の力量を知っておく
・外出する機会があれば、あえて遠回りで帰ってみる
・できないことはできないと言う
・一緒に働いている人に話を聞いてもらう など

自分が崩れていくとソーシャルワークはできません
目の前の仕事をこなすことも大切ですが、まずは自分が無理をしすぎないようにしてください。
結果的にそれがいい支援につながっていきます。

それができなければ、職場を変えることも選択肢に持っていた方がいいと思います。

繰り返しになりますが、積極的に休んでください

ソーシャルワークの仕事=希望を叶える仕事

ソーシャルワーカーとして大切なことはたくさんありますが、
今回はこの3つのポイントに絞って書いてみました!

この3つを頭に置いていればソーシャルワークをする時の優先順位がつけやすくなると思います。

ソーシャルワークの仕事は
希望を叶える仕事だと思っています。

相談に来て「〇〇したい」と話していても、本当の希望は今話しているものとは違うかもしれません。
しっかり関係を築いて支援をしていくと、結果的に希望していた内容と違っていても納得感や満足感を得られたりもします。

そして、その希望はソーシャルワーカーがキーパーソンとなって実際に形にしていけるものです。

今回の記事が少しでも楽しく働けるきっかけになればうれしいです♪

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